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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する社会システム部会よりの提言

社会システム部会主査 千葉商科大学教授 寺野隆雄

他の研究会・発表会が、今回のパンデミックの影響で中止に追い込まれる中で、SICE社会システム部会は、石垣島で、第22回研究会を2020年3月15-17日にかけて、沖縄県石垣島で、開催いたしました。本部会は、社会システムに関連するテーマを研究する場であり、このような状況であるからこそ、研究会を実施する必要性が高いと考えたからです。

さて、今回の研究会の発表において、パンデミックの社会シミュレーション、ビッグデータ分析の発表も複数ありました。この中には、すでに、複数のメディアに取り上げられている研究もあります。これに関連して、社会システム部会として、我々のアプローチとその研究成果を、たとえ一部なりとも、いち早く提言として、皆様にお伝えする必要性が幹事団の間で議論されました。その結果、以下のような方法で、研究会のウェブサイトから発信していくことが決まりました。

学術的な立場からの、提言が多くなりますが、今後の皆様の意思決定に役立てていただければさいわいです。よろしくお願いいたします。

  • 今回のパンデミックに関連する研究成果について、社会的なニーズに対応する形で,すみやかに研究会ウェブサイトから発信していく。
  • 発信する情報については、投稿前の研究成果であっても、IDを付し著者名・タイトルを付し発信する。
  • 研究成果の発表は、半年程度の期間は継続する予定である。

問い合わせ先:secretary[at]socsys.org

  1. SocsysRep2020-001 ウイルスと戦う社会シミュレーション
  2. SocsysRep2020-002 新型コロナウイルス (COVID-19)における感染予防策およびイベント開催による影響の推定
  3. SocsysRep2020-003 新型コロナウイルス (COVID-19)におけるウイルス検査率と検査待機日数の影響推定
  4. SocsysRep2020-004 COVID-19感染プロセスに対する社会的コントロールシステムの構築
  5. SocsysRep2020-005 Statistical & Multi-objective Social Control of Infection Process of COVID-19
  6. SocsysRep2020-006 新型コロナウイルス(COVID-19)における都市封鎖の効果推定

最新情報

社会システム部会の目的

社会システム科学の様な学際領域においては、それに興味をもつ研究者は、文系、理系、工学系のさまざまな分野に分散しており、互いの連携が取りづらいのみならず、それぞれの個別ディシプリンの間で十分な対話がとれていない現状がある。他方で社会の中での技術を考える上で工学、とりわけシステム系で社会システムに関する研究を深めることはますます必要となっている。そこで、これらの諸領域の研究者が一堂に会して、互いのビジョンについて自由闊達に語り合ったり、最新の研究成果や内外の動向などの情報を交換したり、さらには共同研究プロジェクトなど将来の研究活動の可能性を探っていくための機会と場所がぜひ必要である。本部会においては、主に定例研究会と合宿研究会、およびオーガナイズドセッション企画の3つにより、社会システム科学の基盤づくりを行う。定例研究会では、研究成果あるいは進捗の報告、専門家を招いての勉強会、研究相談やオープン問題に関するディスカッション、公開
セミナー等を行う。合宿研究会では、社会システム科学の方向性に関するブレーンストーミングや、部会の運営に関する議論等を行う。

社会システム部会の研究領域

本部会の担当分野「社会システム」は,情報科学,制御工学,社会学,経済学,経営学、組織論、都市システム、社会シミュレーション,OR、サービス科学、などの、社会科学と工学の多くの分野の境界領域を含む。これらの領域は一方で、古くから研究されつつ、今日ますますその重要性を増し、新たなアプローチが行われている学際的かつ横断的な学問領域である。他方で社会シミュレーションやサービス科学の様に、新たな手法や、領域を開拓している分野も含んでいる。本部会はこれら横断する分野のフロンティア領域を対象とする。

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