新型コロナウイルス(COVID-19)における都市封鎖の効果推定

本報告では,新型コロナウイルスの感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,複数の都市封鎖策シナリオを策定してそれらの効果の比較を行った.実験では12種類の都市封鎖シナリオ比較実験行い,その実験結果から,封鎖策の強弱と開始時期によって,感染拡大の抑制効果が大きく異なり,感染拡大が予想される場合に,できるだけ早期に強力な都市封鎖策を実施することが,結果的に短期間の封鎖で感染拡大を抑制できることを示した.
https://cloud.socsys.org/index.php/s/KRQDAJWM2Ha6ZCp

筑波大学 倉橋節也
SocsysRep2020-006

Statistical & Multi-objective Social Control of Infection Process of COVID-19

We have made the micro model of the infection process of COVID-19 and its protection policies. We have distinguished 6 protection policies as filters of the protection process.As a result of the simulation of the model, we have shown that there exists the bifurcation point of FDI which is the border of the infection explosion. Where FDI is the index of the combination of protection policies. We propose new policies to control FDI under the bifurcation point depending on the simulation result.
https://cloud.socsys.org/index.php/s/T6JBC2Amr2Wnwtw

Hiroshi Deguchi, Tokyo Institute of Technology
SocsysRe2020-005

COVID-19感染プロセスに対する社会的コントロールシステムの構築

感染プロセスと対策のミクロモデルを構築し6つの対策フィルターを区分、シミュレーションの結果対策の組み合わせ指標(FDI)に感染爆発の境目となる分岐点の存在を示した。それに基づき新たな対策案を提案する。
https://cloud.socsys.org/index.php/s/DQreZNpXDpoJJNE

東京工業大学 出口弘
SocsysRep-005

新型コロナウイルス (COVID-19)におけるウイルス検査率と検査待機日数の影響推定

本報告では,新型コロナウイルスの感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,PCR検査法に代表されるウイルス検査の検査率と検査待機日数の影響についての比較検討を行った.20種類の検査率比較実験と36種類の検査待機日数比較実験を行った結果から,軽症者の受診率の増加とウイルス検査率の増加および検査待機時間の短縮は,軽度入院者数の増加につながる一方,感染拡大を防ぎ重篤患者数を減少させる効果があることが推定された.
https://cloud.socsys.org/index.php/s/HmfrG7Pbyef6jks

筑波大学 倉橋節也
SocsysRep2020-003

新型コロナウイルス (COVID-19)における感染予防策およびイベント開催による影響の推定

本報告では,新型コロナウイルスの感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,一般の市民や企業,学校などにおいて対策が可能な予防策の有効性についての比較検討を行った.モデルでは,1120人の仮想的な住民エージェントが通勤通学および店舗等への訪問を行い,新型コロナウイルスの感染リスクに晒されている状態を模擬した.実験の結果からは,個々の感染予防策(時差通勤,テレワーク,学級閉鎖,接触率低減,発熱後自宅待機)を単独あるいは部分的に複合して実施しても,大きな効果は得ることができないことが判明した.
https://cloud.socsys.org/index.php/s/ERWQ5rYtBimgoBj

筑波大学 倉橋節也
SocsysRep2020-002