新型コロナウイルス (COVID-19)における感染予防策およびイベント開催による影響の推定

本報告では,新型コロナウイルスの感染プロセスをエージェントベースモデルに実装し,一般の市民や企業,学校などにおいて対策が可能な予防策の有効性についての比較検討を行った.モデルでは,1120人の仮想的な住民エージェントが通勤通学および店舗等への訪問を行い,新型コロナウイルスの感染リスクに晒されている状態を模擬した.実験の結果からは,個々の感染予防策(時差通勤,テレワーク,学級閉鎖,接触率低減,発熱後自宅待機)を単独あるいは部分的に複合して実施しても,大きな効果は得ることができないことが判明した.
https://cloud.socsys.org/index.php/s/ERWQ5rYtBimgoBj

筑波大学 倉橋節也
SocsysRep2020-002